佐藤りこ「ボーイッシュで男友達みたいな彼女は隠れ巨乳でした！ 飲み会とかで盛り上げてくれる面白い女子を半泣きアクメに追い込んだ！」をレビュー

佐藤りこ「ボーイッシュで男友達みたいな彼女は隠れ巨乳でした！ 飲み会とかで盛り上げてくれる面白い女子を半泣きアクメに追い込んだ！」をレビューします。

この作品は、2019年のFANZAの年間ランキングで1位。キレイなAV女優さんを起用するだけで工夫のない作品のアンチテーゼとして、また ほぼ無名であった佐藤りこ嬢を一躍ブレイクさせた作品として、AV史に残るような作品ではないかと思います。

小さなフェチ系のメーカーが集まった妄想族の中でブロッコリーは、（いい意味で）微妙な素人っぽい女優さんを起用し、生活の先にあるような生々しいリアルなSEXと興奮を提供してくれるメーカーだと思っています。
作品の中には、ブレイク寸前だったあゆみ莉花嬢や佐久間恵美嬢などの女優さんを起用し、センスいいなぁと思っていましたが、中には妄想族のキャッチコピーが「普通のエロに飽きた貴方にハイセンスフェチズム!」である通り、小生のような若輩者には少し手の届きにくいビーンボールも数多くあり、すごい女優さん起用するんやね…っと思えるような攻めてるなぁという印象でした。

ただ首尾一貫したその姿勢がよく、少しずつファンを集めていたようで、一躍注目されたのはあゆみ莉花嬢を起用した工場勤務で趣味はバイク 化粧っ気ないクールなおねえさんが巨根で陥落。むっつりドMの本性とガチイキっぷりを晒しちゃいました！ではないかと思います。
2019年1月にリリースされたこの作品は、他メーカーが人妻、上品系で売ろうとしていたあゆみ莉花嬢の等身大の可愛らしさ、オタクな面にスポットをあて、セール的にも好調でした。※私もこの作品であゆみ莉花嬢のファンになりました。

やはり作りのひとつのポイントに「等身大の生々しいエロス」というのがあると思います。
女優さんの起用にも例外はありますが、明らかに美人という女優さんは使わず、性格や素を引き出すように会話部分を余計にとり、本来の女優さんのチャーミングさや魅力がでるようリラックスさせるようにしています。
見ている側も女優さんに親近感をもち、より思い入れももってことにのぞめるという点でも優れています。

他愛のない会話からなし崩し的にマッサージ、SEXの流れも女優さんの表情の変化が楽しめ、最終的にいつも出てくる寡黙で遅漏な巨根仕事人的AV男優にノッソノソに責められまくるというこの流れが作品ジェットコースター的な高低差で楽しめるんでしょうね。。
推測ですが、この会話部分の空気感のコントロールが匠で、女優さんの気分をのせて自然とエロい雰囲気にもっていくことができているのが素晴らしいです。

本作もまさにこの流れにうまくハマった名作ですが、この女優さんの自然体を引き出せたことが勝因だと思います。
佐藤りこ嬢もこの作品のコンセプトを十分理解し、前戯中にもバカ話をするなど後半の流れを理解した上でのちょっとイモっぽく、時に挑戦的だったりするオタク系の役割を絶妙に演じているのがよいです。

幼稚園の先生であるという会話からなぞなぞの話、ユッティーが好きだというお笑いの話など、普段話しているだろうバカ話から、オイルマッサージを受けて徐々に余裕がなくなっていく感じ。
この辺りがなんとも言えないリアル感があり、ブランディングされたAV女優さんの魅せる演技とは対局のよさがあります。

中の中の中のようなルックスの佐藤りこ嬢は、学生時代は愛嬌を売りにオタク系男性から人気のありそうな感じで、この作品でもリアクションが抜群にいいです。
電マをあてたらた時の「おぉ～おぉ～w 」だったり「なるほど～なるほど～ぉ」などお笑いが好きという話通りの男優を笑わそうとする姿勢が魅力的です。

商品説明に「絶倫巨根で色責めしメスに堕ちるまでイカせまくりました。」の通り、徹底的なプレイで後半はアヘ顔連発の素晴らしい展開となっています。

この女優さんは、オーソドックスなアエギ声だけでなく、松本まりな風な野性味あふれる咆哮だったり、放心系だったり、感じ方のバリエーションがあり、そこも見ていて飽きないポイントなのかもしれません。
今後どんな作品にでるか楽しみですが、この作品を超えるような名作を作りだせるかがポイントですね。

この一部屋、少人数スタッフで撮られたであろう作品が、モデル並のルックスの女優さんを起用した多くのシチュエーション、スタッフでとられたゴージャス作品をおさえてFANZAで年間売上1位をとったのはスゴイですね。
このコンセプト、アイディアを具現化したスタッフに感謝です。

長らくモデルのようなキレイな女優さんを起用したビジュアル重視のAV作品が隆盛を誇っていた中、ターニングポイント的な意味合いをもちそうな作品で、本当にエロいとは何か？ あなたを揺さぶるものは何か？を問うた作品として、今後　引き合いに出される名作だと思いました。

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